加藤純一が障害者差別をしたとして炎上した「障害者合コン発言」。視聴者の中から障害者を集めて合コンするというもので、炎上した時に切り抜かれた動画を見て良くない発言だなと思いつつ、果たして障害者差別なのか?とも思っていた。加藤純一自身が言っていたが「ハゲ・デブいじり」のように「障害者いじり」をしただけだと。むしろ障害者差別をしてないと。確かにテレビなどを見るとハゲやデブは他者からいじられる(主に芸人)ことがあるとしても、障害は障害者自身がいじる(乙武洋匡や濱田祐太郎など)ことがほとんどだと思われる。つまり、加藤純一は「人の特徴をいじる」という点において障害者差別をしていないと言える。そして今回の炎上も、この一般的に重いタブーとされている障害者いじりを不適切だとして起こったものだと認識している。しかし、それは今回の発言の本質的な問題ではないと思う。加藤純一は障害者差別発言をしていなかったわけではない。それは「障害者合コン」というものが「障害者」を参加条件としていた点。「合コン」というのは出会いの場である。多くは異性愛者の男女が、そうではなくとも同性愛者が、自分の求める「性別」の人と出会う機会だ。「障害」は「性別」ではない。障害者だけど合コンに参加したいという男女は想像できるが、障害者だけの合コンに参加したいという男女はあまり想像できない。障害者は障害者としか恋愛できないわけではない(もちろん互いの気持ちを理解しやすいという点はあるかもしれない)。加藤純一の「障害者合コン発言」は、この点において差別発言にあたると思う。加藤純一が「なんで視聴者の合コンに障害者がいちゃいけねえんだよ!差別すんな!」などと言っていればその通りだったと思うがそうではなかった。もちろん加藤純一自身に「障害者は障害者とだけくっついとけ」的な思想はおそらくなく、あくまで突発的な視聴者に向けてのブラックジョークだったと思われる。詰まる所、漠然と障害者差別発言を含む今回の炎上を謝るのではなく、きちんと「障害者だけの合コン」という不適切な差別発言だけを謝ることがいいんじゃないかぁ!?