上方漫才トラディショナル。
中田カウス・ボタン出番後……。
トゥールットゥルトゥルトゥルルルートゥルル♪トゥールットゥルトゥルトゥルルルートゥルル♪
「はいどーもー」
「ヨイオです」
「トシオです」
『年越ヨイオ・トシオです、お願いしまーす』
「いやーボクらもね、年に一回しか会わないワケですよ」
「大晦日だけですねん」
「せやから天気が悪かったら漫才できませんねん」
「織姫と彦星か! そんなロマンチックなもんとちゃうで」
「あーそうですか。ほんでね、大晦日だけしか活動でけへんから、ボクら漫才師やのにM-1グランプリ出れませんねん」
「いやそれはそうやけど、ネタ合わせもしてへんねんからM-1でやるネタがないやん」
「いや〜出てみたいやん。ネタがなくても出てみたいねん」
「でもあれでしょ。たしかM-1には結成15年以内っちゅうルールがあるんやで」
「そんなんボクらなんか365年やってようやく1年分やで。つまり5475年も出れるっちゅうワケか」
「なにゆうてんねんアホか。M-1なんかもうないやろ」
「まあね。ほんでね、2017年ももう終わろうとしてるワケですけど」
「ボクらが漫才してるということはそういうことやね」
「なんかないんですか」
「なんか、って?」
「ほら、時事ネタとか」
「いや、ボクら普段はネタしてへんから時事ネタとかないやん。ニュースとか見てメモしとこうって思うんやけど結局し忘れんねんなあ。アカンなぁ」
「アカンことないよぉ」
「いやアカンやろぉ」
「それでええねんって」
「なんでやねん?」
「メモのし忘れも師走ももう終わり」
「なにゆうてんねん、もうええわ」
『どうもありがとうございました』