字多田ヒ力ルのトラヴェリング

ジタダヒチカラルの自由自在な動き回り方

ジャルジャル『校内放送』

M-1グランプリ2017決勝でジャルジャルが披露したネタ。

 

 

このネタは準決勝、準々決勝(ネタ時間4分)でも披露された。ボクが見たのは準々決勝(GYAO!)と決勝の2回。どっちも合わせて10回は見た。おもろい。5ちゃんとかの前情報でジャルジャルが準々決勝(大阪)でハネたらしいことは知ってて、配信後すぐ見たけどホンマおもろかった。後に本人の口から言われてたから後出しになるけど、M-1グランプリ2015決勝のネタに匹敵するおもろさやと思った。オレはこのネタを2本目にせな優勝でけへんと思ったけど、決勝で見られへんのは絶対イヤやったからやってくれて嬉しかった。

 

 

準々決勝と決勝では若干変わってるところがあった。

①頭ヨシヨシ

②「来ましたよ〜誰か」のジェスチャー

③校内放送のやりとりがやや長い

④ネタの終わり方

と大体4つくらいやった気がする。因みに、個人的には準々決勝の出来が過不足なく完璧やと思ってた。けど、決勝の方がジャルジャルらしく自由にやってて③、尚且つこのネタのクオリティを落とさずお客さんに寄せようとしてた①②④。

①頭ヨシヨシは、中川家礼二が2015の時にジャルジャルに言った「一本の筋の通ったネタにそういう小ボケを挟んで」のアンサーになってると思う。変な校内放送が本筋で頭ヨシヨシが小ボケ。正直、頭ヨシヨシ自体は個人的に面白くなかったけど、実際に会場のウケは取ってたからいいと思った。

②「来ましたよ〜誰か」のジェスチャーは分かりやすくした最たる例になってる。ちょっと話を変えると、決勝で一箇所だけミスがあった気がしてて、それは後藤の「来ましたよ〜誰か」って言うタイミング。ちょっとだけ言うんが早かった気が。まあ、会場は関係なさそうに盛り上がってたけど。

③校内放送のやりとりがやや長いは、2人とも楽しんでやってるんちゃうかなあ、だから長なったんかなあって思ってたら、ホンマにそうやった(笑) あの下りはホンマにゲームを楽しんでるらしい(笑) アドリブってことやね。

④ネタの終わり方は、頭ヨシヨシでスパッと終わるようになってたけどちょっと残念。いや、だいぶ残念やった。準々決勝のネタで特に好きやったのは、ネタの始め方と終わり方やってん。このネタを「校内放送ゲーム考えたからやろう」じゃなくて「変な校内放送やるから盛り上げて」って。ホンマおもろい。何言うてんねん(笑) ほんで、ネタの終わり方。「楽しかったな」「これの電車のアナウンスヴァージョンもあんねん」「やろやろ」「楽屋でやろ」って。スゴイ好きなオチやった。

 

 

M-1グランプリ2017決勝。得点発表。巨人師匠の93で抱いた期待はすぐに消え、渡辺、礼二、小朝、大吉の点数が低い。この一瞬。今年一番スローに感じた瞬間。ジャルジャルが松本さんに採点されるのはM-1グランプリ2010以来2度目。そのときは低得点。キングオブコントでは決勝に上がれないジャルジャル。2015のM-1の審査員に松本さんはおらず。待ちに待ったその瞬間。95。

もちろん松本さんが全てっていう訳じゃないけど……。オレは勝手にほんと勝手ながら、オレの目は間違ってなかったって思った。

 

 

ジャルジャルは来年M-1ラストイヤー。

ジャルジャルに良い漫才ができることを願いつつ、オレもなんかしたいなあって思う。